ただ、交渉は依然、楽観できないのが実情だ。
7月末に米ハワイ州で開かれた閣僚会合では、新薬データ保護期間について米国が12年、オーストラリアなどは5年を主張。乳製品ではニュージーランドが日本や米国、カナダに大幅な市場開放を要求した。自動車では、関税撤廃の前提となる部品生産国に関するルール「原産地規則」をめぐって、メキシコやカナダが参加国内からの部品調達比率を62.5%、日本が40%台とするよう求めた。
新薬データ保護期間の鍵を握る豪州では、15日に首相が交代したが、交渉筋は「新首相は前首相の側近で、継続性からいえば問題ない」としている。だが、米国との対立解消に向けた調整が進んでいないという。乳製品でも、ニュージーランドの説得は「もう少し時間がかかる」という状況だ。原産地規則も9~11日に米ワシントンで開かれた事務レベル協議で決着がついていない。
閣僚会合の開催まで残された時間が少ない中、対立点の隔たりを実務レベルでどこまで埋められるかが焦点となる。