記者団の質問に答える安倍晋三首相=19日、首相官邸【拡大】
4~6月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、設備投資が前期比0.9%減と、速報値(0.1%減)よりも大幅に下方修正された。「企業業績の改善によって設備投資や雇用が拡大し、賃上げを通じて個人消費が活発化する」という政府が描く景気上昇のシナリオは、変調を来しつつある。
中国経済の急減速で、国内景況感の下振れ懸念も強まっており、企業の生産性向上と内需活性化は不可欠だ。しかし、農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「国内景気は足踏み状態の上に、輸出も弱い。企業も大規模な設備投資には踏み切りにくい環境だ」と分析する。
こうした中で経済界は政府の要請に応える見返りに、法人実効税率のさらなる引き下げを求める構えだ。政府は今年度からの段階的な減税で、法人実効税率を20%台とする方針で、経団連の榊原定征会長は「3年以内(に20%台)の実現を」と期待を寄せる。