--日本経済へのマイナス影響のみが取り上げられやすい
「良かった面は、個々の企業が円高下でも競争力を保とうと努力したことだ。一方、円相場はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映した結果と認識されず、政府や日銀は円高をどう是正しようかということに終始した」
--具体的には
「景気を底上げするため金融緩和したが株価が暴落したブラックマンデー(1987年)で引き締めができなくなった。締め遅れてバブルが大きくなった」
--日銀は現在、大規模金融緩和に取り組んでいる
「当初の狙いである消費や投資を増やして経済を成長させる段階には至っていないが、円安・株高となり、それなりの効果はあった。正しい政策だった」
--人民元の切り下げをどう考えるか
「善意に解釈すれば市場水準に近づけようということだが、中国側の説明が不十分だった。このため市場は真意が分からず、中国バブル崩壊と認識し、大きく動揺した」