カンボジア、7.0%成長に鈍化 ADB15年予測 縫製業の国際競争力低下 (1/3ページ)

2015.9.30 05:00

干上がった稲田で作業をする農民=15日、首都プノンペン郊外(AP)

干上がった稲田で作業をする農民=15日、首都プノンペン郊外(AP)【拡大】

 アジア開発銀行(ADB、本部・マニラ)は、アジア経済見通し2015年改訂版を9月22日に発表した。それによると、アジア途上国経済の国内総生産(GDP)成長率予測は、15年、16年とも6.3%だった前回3月の発表から、それぞれ5.8%、6.0%に下方修正された。カンボジアは引き続き高成長率を保つと予測されるものの、15年の7.3%が7.0%に、16年の7.5%が7.2%へと引き下げられた。

 ◆観光、農業も減速

 アジア途上国の経済成長率の下方修正の主な要因について、アジア開銀は「中国とインドにおける成長見通しの軟化と主要先進国における景気回復の遅れが相まった」と指摘している。中国については「投資の減速と輸出の軟化」があったとして、15年の成長率予測を7.2%から6.8%に、インドについては「外需が弱く、主だった改革の制定が想定よりも遅い」として、同じく7.8%から7.4%に下方修正した。

 この減速は、中国を主要市場の一つとする東南アジアにも影響しており、地域全体の15年の成長率は前回予測の4.9%から4.4%に、16年は回復するものの5.3%から4.9%に引き下げた。東南アジア域内10カ国のうち、カンボジア、ラオス、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイで成長率予測が下方修正されている。域内ではベトナムの成長率予測だけが、個人消費や外国からの直接投資の伸びにより、15年は6.1%から6.5%に、16年は6.2%から6.6%に上方修正された。

 しかしアジア開銀は、東南アジア諸国連合(ASEAN)が経済共同体として一歩を踏み出す16年には、インドネシアやタイといった域内大国の経済が輸出の改善や公共投資の増大で上向きになり、地域経済の成長率回復を牽引(けんいん)するとみている。

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