干上がった稲田で作業をする農民=15日、首都プノンペン郊外(AP)【拡大】
現地紙の報道によると、労組側の要求額は158ドルから178ドルまでの間でまだ足並みがそろっていない。また、経営者側は、急速な最低賃金の引き上げはカンボジア縫製業の国際競争力を削(そ)ぐ、と主張。ある経営者は「賃金が上がる一方で、カンボジアの労働生産性は上がっておらず、競合国と渡り合えない」と指摘した。一方で労働者側からは「古い機材や劣悪な労働環境下では、生産性を上げることも難しい。最低賃金の引き上げだけが環境改善ではない」との声も上がっている。
カンボジアでは、労働者約60万人を抱える縫製業セクターの最低賃金が、他のセクターの労働者の賃金にも大きく影響する。また、労使の対立が激化すれば、デモやストライキが頻発し、国内の政情不安を引き起こす要因になりかねないという点でも、諮問会議の行方が注目されている。(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)