TPP交渉 難題2つ、米国の譲歩不可欠 (2/2ページ)

2015.10.3 05:00

 最大の障害になっている新薬データをめぐっては、最先端の高価ながん治療薬などの保護期間が焦点になっている。米国が12年を主張し、オーストラリアやニュージーランド、マレーシア、チリ、ペルーが5年以下を求めてきた。

 交渉関係者によると、米国は8年までなら譲歩する案を検討し、豪州も実質6年なら容認する姿勢を示しているもようだ。硬直状態からわずかながら前進の兆しが見え始めている。

 乳製品では、ニュージーランドが日米やカナダにとって過大な市場開放を要求してきた。米国はニュージーランドに軟化を促しているとみられ、同国は「歩み寄りをみせつつある」(交渉筋)という。

 ただ、参加国内では「米国の譲歩がなければ、これ以上の前進は困難」との見方も強い。米国は大統領選挙などの政治日程が視野に入る中、議会の要求も厳しさを増している。強硬姿勢を貫けば、合意が遠のくのは避けられそうにない。(米アトランタ 小雲規生、西村利也)

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