まるで、信号があるから事故が起きる、家に鍵をかけないと宣言したら泥棒は入らない、と信じているかのような珍妙な理屈だ。
このときは、同番組に出演していた石原慎太郎元東京都知事が即、「ナンセンスだ。やめてもらえないかなバカな議論は。現実は現実としてみないといけない。中国は誰が見たって脅威じゃないか」と切って捨てていた。
だが、村山氏の言葉はこの場のただの思いつきではない。同様の見解をあちこちで繰り返している。今年6月の記者会見では「中国は戦争なんてことは全然考えていません」と代弁し、昨年5月の明治大での講演でもこう強調した。
「中国側が私たちに言うのは『中国は覇権を求めない』『どんなことがあっても話し合いで解決したい』と。それは当然だ」