紳士服量販店では、外国製のスーツの値下げも期待される=東京都品川区の「はるやま五反田店」【拡大】
愛知県一宮市の染色加工大手、ソトーは2年前にベトナムの国営企業と提携し、スーツ生地の現地生産に取り組んでいる。郊外の量販店に並ぶような中級スーツ用生地を作っており、常務の上田康彦さん(54)は「今はまだ難しいが、糸もベトナムでまかなえるようになれば、より安く作れる」と話す。
◆ブランド品も
TPPによって、米国製のブランド品も値下がりが期待できそうだ。
「アレン・エドモンズ」。ロナルド・レーガン氏ら歴代米大統領が愛用したことで知られる高級紳士靴ブランドだ。9月から百貨店の松屋銀座(東京)でも販売が始まり、店頭には米国で手作りされた美しいひも靴やローファーが並ぶ。価格は7万円台が中心と高価だが、カジュアルな服装にも合わせやすく、50代前後の男性に人気がある。
革靴の関税(30%か1足4300円の高い方)は発効後11年目にゼロになる。アレン・エドモンズを扱うある輸入代理店の担当者は「関税がなくなれば、価格は下がる可能性はある」という。
◆日本製に評価
10月24日、東京・青山。この日開幕した東京デザインウィークの展示会場は、アートやファッションに関心の高い大勢の人でにぎわっていた。アパレル大手、三陽商会が出品したトレンチコート「100年コート」に袖を通した川崎市の男性会社員(36)は、その着心地に感嘆した。