消費税増税反対の講演をする大門参院議員=12日、京都市中京区【拡大】
つまり、財務省はもともと「軽減税率」など必要とは思っておらず、「低所得者に配慮しました」という公明党のアリバイ作りのために苦労させられている、というわけです。この気分は自民党にも共通しているようです。庶民の苦しさが分からない自民党、財務省も問題ですが、低所得者の味方を掲げながら、低所得者に重い消費税増税を推進してきた公明党の自己矛盾が露呈した形です。
自民、公明が宣伝してきた社会保障を充実するための消費税というのも、でたらめです。1989年4月に消費税が導入されて以降、2015年度までの27年間で消費税収は304兆円。一方、この間に法人税(国税)の基本税率は38%から25.5%へと大幅に引き下げられてきました。1989年度と比べ、法人3税の税収減は合計263兆円に達します。結果的に、落ち込んだ法人税収の穴埋めのために、消費税収がほとんど消えてしまったと言われても仕方がありません。
◆社会保障は改悪の一途
安倍内閣も、2017年4月には必ず10%にすると明言しながら、一方で、法人実効税率(国税と地方税を合わせた法定税率)は15年度以降、2年間で34.62%から31.33%に下げ、さらに数年間で20%台にする方針です。再度、消費税が法人税減税の穴埋めに使われる可能性があります。これではいつまでたっても社会保障は充実しません。