日銀は26日、平成27年9月中間決算発表の席上、長期金利が1%上昇した場合、保有国債の時価が17兆4千億円目減りするとの試算を明らかにした。大規模な金融緩和で国債を大量に購入し続ける中、緩和の縮小(出口)段階で国債の売却損が発生すれば資本がいたむ恐れもある。
最終利益にあたる剰余金は前年同期比7.0%増の6288億円だった。国債の利息収入増が主因。ただ、償還期限1年未満の短期国債の運用利回りは初めてマイナスに陥った。
経営の健全性を示す自己資本比率は7.94%と3月末時点より0.26ポイント低下し、日銀が健全性の目安とする8~12%を下回った。
9月末の国債保有残高は309兆円(時価315兆円)と5兆円余りの評価益が発生したが、長期金利が1%上昇した場合の試算では時価が目減りし、約12兆円の評価損が出るという。