安倍晋三首相は27日の閣議で、平成27年度補正予算案の編成を関係閣僚に指示した。総額は3兆5千億円規模になる見通し。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)発効に備えた農業対策が柱で、景気を下支えしつつ経済成長につなげる。
首相は「名目GDP(国内総生産)600兆円に向けた歩みを、より確固としたものにする」と述べた。また、低年金者を支援するため臨時給付に必要な経費を計上するよう指示した。
TPPの農業対策は土地改良事業などを盛る。「1億総活躍社会」実現に向けては、特別養護老人ホームなどの介護施設整備や「3世代同居」を促す住宅補助を検討する。
財源は、26年度予算の使い残し(約1兆5800億円)や税収の上振れ分を充てる。12月中に閣議決定し、来年1月4日召集予定の通常国会に提出して早期成立を目指す。
一方、政府は28年度予算編成の基本方針も閣議決定した。「経済再生なくして財政健全化なし」として、TPPや1億総活躍関連の対策に重点を置きつつ、32年度の基礎的財政収支黒字化の目標に向け歳出改革に取り組むとした。