訪日外国人旅行者を増やすため、受け入れ態勢拡充を検討する構想会議の初会合であいさつする安倍晋三首相。右隣は石井啓一国土交通相=11月9日、首相官邸【拡大】
□産経新聞客員論説委員・五十嵐徹
日本を訪れる外国人旅行者の急増で、一般住宅に旅行者らを有料で泊める「民泊」の解禁論議が本格化している。
民泊の拡大は、地方の活性化にもつながると期待されている。積極的な取り組みを求めたいが、規制緩和をめぐっては慎重論もなお根強い。
トラブルを最小限にとどめるルール作りは当然としても、中途半端な規制緩和は、民泊本来の持ち味を損ないかねない。
新聞の論調は、民泊の拡大にはおしなべて肯定的だ。
とりわけ積極姿勢が目立つのは日経。11月29日付でも、次のように意義を高く評価している。
「良質の民泊が広がれば、海外からの観光客を増やす効果が期待でき、空き部屋や空き家など遊休設備の有効活用にもつながる」「個人の家に泊まることで、日本人の暮らしや住まいに密着した異文化体験ができる。観光ルートから外れた、ホテルなどのない町でも外国人客の誘致が可能になり、地方創生に一役買うかもしれない」
◆なお根強い慎重論
だが、同じ日の朝日社説「現実みすえてルールを」のように、意義は認めながらも、拡大には「慎重に制度設計に取り組みたい」とする意見も目につく。産経と毎日も、11月21日付と22日付で、それぞれ、「安全安心のルール怠るな」「悪用防ぐルール作りを」の見出しで、慎重な取り組みを求めた。