2016年度予算案の編成で、焦点となっている案件の方向性が早くも固まりつつある。医療サービスの公定価格である「診療報酬」の改定では、薬価を引き下げる一方、医師らの技術料である「本体部分」は微増とする方針。公共事業費は4年連続で増加する見通しだ。来夏の参院選を控え景気への配慮を求める与党の主張を踏まえつつ、16年度は新たな財政健全化計画の初年度に当たるため、歳出抑制にも目配りする。
診療報酬は医薬品の価格と技術料からなり、16年度は2年に1回の改定年。政府は医薬品などの薬価部分を1.4%前後下げ、約1500億円の国費を削る方針を既に固めた。一方で、本体部分は日本医師会などがプラス改定を強く求めており、微増とする方向だ。
来年度からの財政健全化計画では、社会保障費の伸びを向こう3年間の合計で約1兆5000億円に抑えることを決めている。16年度は厚生労働省が要求する6700億円増のうち1700億円を削る必要があるが、早くも1500億円分を削減する方向性が固まった。