【スポーツbiz】高額年俸を生むMLBビジネス (2/3ページ)

2015.12.9 05:00

ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指すことが決まり、記者の質問に答える広島・前田健太投手=4日、大阪市

ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指すことが決まり、記者の質問に答える広島・前田健太投手=4日、大阪市【拡大】

 ◆組織力で有利に交渉

 大きな違いはリーグを挙げた組織的なビジネスにある。

 12球団を統括する日本野球機構(NPB)は各球団の加盟料などで運営され、放送権やスポンサー獲得などのビジネスは各球団の専権事項だ。

 MLBでは絶大な権力を持つコミッショナーの下にビジネスを展開する企業が配され、リーグ全体の収益改善を目指す仕組みをとる。MLBが統括する企業は4社、全チームが協力して商品価値を高める仕組みだ。

 「MLBプロパティー」は全国ネットの放送権や1業種1社に限定したオフィシャルスポンサー契約、オールスター戦とワールドシリーズの興行を取り仕切る。「MLBアドバンスト・メディア」はオンラインによるビデオ放送やチケット、商品販売を担当。今後の中核にと期待される。「MLBインターナショナル」は海外での放送権やスポンサー獲得などを目指すMLB海外戦略の要だ。そして「MLBネットワーク」は専用ケーブルテレビの運営にあたる。

 30球団がまとまることで交渉力が高まり、放送権やスポンサー獲得が有利に働く。MLBは収益を30球団に再分配、さらなる盛り上げを図っていく。

 各球団にローカルビジネスの権利も許されている。入場料、ローカル放送権、ローカルスポンサー、独自の商品展開、球場での売店収入などだ。

 こうした二重の収益構造がMLBを潤してきた。圧倒的な手腕を振るったのはバド・セリグ前コミッショナーである。

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