日銀が14日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の最近の景況感を示す業況判断指数(DI)がプラス12となり、前回の9月調査から横ばいだった。製造業の業種別では、繊維、紙・パルプ、非鉄金属など9業種が悪化。化学、鉄鋼、造船・重機等など6業種が改善された。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた数値。
3カ月先については5ポイント悪化のプラス7の見通し。中国など新興国の景気減速やパリ同時多発テロが先行き懸念につながっている。
ただ、大企業製造業の平成27年度の設備投資額は、15・5%増(9月時点は18・2%増)と高水準で計画されている。日銀は、「維持更新や能力増強に向けた設備投資がしっかり行われる」とみている。
一方、大企業・非製造業も横ばいのプラス25だった。訪日外国人の数が引き続き堅調だったことが要因。3カ月先は、7ポイント悪化のプラス18を見込む。
このほか、「過剰」から「不足」を引いた雇用判断DIは大企業製造業がマイナス5と、前回9月調査に比べマイナス幅が1ポイント拡大した。大企業非製造業は4ポイント拡大のマイナス20。いずれも平成4年5月調査以来の水準で、人手不足感が強まっている。