アパレル業界で加速する「脱中国」 人件費高騰、急増するストライキ・抗議 (3/4ページ)

2015.12.20 17:10

ベトナム・ハノイ近郊の繊維工場。TPPの大筋合意によって、ベトナムの対米繊維輸出は近い将来、関税ゼロとなる。東南アジア各国の企業にとってTPPは、特徴さえあれば米国市場への参入機会を増大させる、おいしい協定だ=7日(ロイター)

ベトナム・ハノイ近郊の繊維工場。TPPの大筋合意によって、ベトナムの対米繊維輸出は近い将来、関税ゼロとなる。東南アジア各国の企業にとってTPPは、特徴さえあれば米国市場への参入機会を増大させる、おいしい協定だ=7日(ロイター)【拡大】

  • 習近平中国国家主席の訪越に抗議する人たち=5日、ハノイ(ロイター)
  • 筆の先を作る労働者。中国では労働集約型の生産を得意としてきた=浙江省(ロイター)
  • 安徽省の淮北市にある銀行で、紙幣を数える行員。中国・人民元は国際通貨足りうるのか(AP)
  • ハノイのベトナム国家主席府で、歓迎式典に並んで臨む中国の習近平国家主席(右)とベトナムのグエン・フー・チョン共産党書記長=5日(共同)

 中国でのアパレル生産に変調をもたらした直接の引き金は、同国の人件費の高騰にほかならない。

 工場などが集積する中国・深センでは、1カ月あたりの労務コスト(基本給、社会保障費など含む)が11年度に500ドル(6万1000円)を突破。14年度調査は約700ドル(約8万6000円)にのぼった。上昇幅は過去5年で約2倍にのぼる。

 一方、ベトナムのハノイは、1カ月あたり247ドル(14年度)と深センの半分程度。ミャンマーのヤンゴンで172ドル、カンボジアのプノンペンで157ドルと今の中国に比べれば、人件費は格段に安い。しかも、中国に後れをとっていた生産性も技術移転によって向上し、企業の東南アジア進出を促している。

 労働争議は急増

 今後、中国での生産動向はどうなるのか。景気が減速すれば、労働コストが低下して、また生産が盛り返すはずだが、現実は理屈通りにはいかない可能性が強い。中国での労働争議は目に見えて増え、労使協調が極めて困難な状況に陥っているためだ。

中国本土で発生したストライキや抗議活動は、2300件にのぼり…

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