安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、世界的な株安を受け、年金積立金に含み損が出ているとの指摘を受け、「長いスパンで見ていかなければならない。デフレから脱却しつつあるなかで、新しく導入したポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)で運用していくことが望ましい」と述べた。維新の党の井坂信彦氏の質問に答えた。
井坂氏は「首相は安倍政権に入って年金積立金は33兆円も増えたと言うが、それは国債で手堅く年金運用していた時期の含み益だ」と指摘。「株式運用の割合を増やした平成27年1月以降は2.4兆円負け越している。減っているのではないか」とも述べた。
首相は「旧ポートフォリオと比較をして、市場の影響などによる一時的な損益のブレ幅が大きくなったことは確かだ」と述べたものの、「長期的にみれば、旧ポートフォリオを維持した場合と比べ年金財政上、必要な積立金を下回るリスクは低くなった」と反論した。