【ASIAウオッチャー】インド・モディ政権のギアシフト(上) (3/3ページ)

2016.1.12 05:00

インド独立記念日に演説するモディ首相=2015年8月、ニューデリー(AP)

インド独立記念日に演説するモディ首相=2015年8月、ニューデリー(AP)【拡大】

 ◆経済成長を重視

 モディ首相は経済成長率を高めていくことを重視している。自分が首相に選ばれた理由の中で景気浮揚が大きな位置を占めることをよく理解しているからだ。2014年の下院議会選挙当時、インドは景気停滞感が漂っていた。15年に入って算出法を変更したこともあり、インドの経済成長率は13年度(13年4月~14年3月)が6.9%、14年度が7.4%で、15年度は7.4%が見込まれている。モディ政権が発足した14年度以降は、世界経済が冷え込むなかで健闘しているほうだ。

 モディ首相は、グジャラート州首相時代から培ってきた強いリーダーシップとカリスマ性で国民に期待を抱かせ、また人々の気を引く政策を次々と打ち出し、勢いよくスタートした。

 ただ、モディ政権の政策や構想を評価するのはまだ早い。結果が出ていないからだ。最近はモディ人気に陰りが見えてきたとも言われている。モディ政権の真価については、話題性に惑わされず、じっくりと見極める必要があるだろう。(談)

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【プロフィル】太田仁志

 おおた・ひとし 早稲田大学大学院商学研究科修了。2006年ジェトロ・アジア経済研究所入所。09~11年ジャワハルラール・ネルー大学経済研究・計画センター客員研究員。埼玉県出身。

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