国際通貨基金(IMF)は19日に発表した世界経済見通しで、2016年の世界全体の成長率を昨年10月時点の前回予想から0.2ポイント下方修正し、前年比3.4%とした。中国の経済成長の鈍化や原油など資源価格の下落、米国の利上げの余波などが成長の重しになるとしている。
先進国の成長率は2.1%で、前回見通しから0.1ポイント下方修正された。堅調な成長が続く米国はほぼ15年並みの2.6%、ユーロ圏は1.7%とされた。日本は1.0%の見通しで、財政支援や原油安などを背景にして「安定した成長をみせる」としている。
一方、新興国の成長率は4.3%とされ、前回見通しから0.2ポイントの下方修正。なかでもブラジルは「政治をめぐる不確実性による景気後退が予測よりも長期化している」として、成長率は前回予想から2.5ポイント下方修正のマイナス3.5%になるとされた。中国の成長率は前回見通しと同じ6.3%とされた。(ワシントン 小雲規生)