日本の株式相場はバズーカ第2弾以降、結果的に上下の振幅が拡大し、乱高下が頻繁になった。「2%の『物価安定の目標』をできるだけ早期に実現させるために日本銀行としては必要なことは何でもやる」「今後、必要な場合には、さらに金利を引き下げる」…。黒田東彦日銀総裁の記者会見での発言での断片である。金融緩和が円と株式相場を相手に、“無間地獄”にはまり込んだかのように聞こえる。内外の腕利き株式ディーラー、トレーダーらは日銀総裁発言をニンマリしながら聞いただろう。金融緩和が次に必要となる条件は、時期はいつか、手立ての中身は…。推測と憶測が今後、頻繁に飛び交おう。相場の乱高下に拍車がかかり、値ザヤ稼ぎの環境が整うからだ。
複合リスクがマーケットを取り囲む。野村総合研究所の役員などを歴任した早野利人・中部大学経営情報学部教授は「MONKEYリスク」と呼ぶ。「MONKEYリスク」は渡辺博史・国際協力銀行総裁の着想がオリジナル。早野教授はそれを次のように細分化した(骨子)。「MONKEY」のMはMiddle Eastで中東情勢とISの国際テロへの不安。OはOilとObama。暴落した原油価格と米大統領選挙の動向への不安だ。NはNew Monetary Policy。米国の金利引き上げ後のマネーの逆流現象を意味する。KはKoreaで朝鮮半島情勢への警戒。EはEUとEURO。欧州連合と通貨ユーロの動揺。YはYuanとYen。人民元と急減速する中国経済、円相場の行方への不安だ。