東京債券市場で長期金利が一時マイナスに低下、利率を示す株価ボード=9日午後、東京都中央区(川口良介撮影)【拡大】
これを受けて市場で取引される国債利回りに低下圧力がかかり、5日時点で、満期までの残存期間が9年以下の国債は利回りがマイナスになっていた。
10年国債の利回りがマイナスになったことで、住宅ローンや企業向け融資の金利は一層の低下が見込まれる。ただ、すでに貸出金利が過去最低水準にあることから、今後の10年債利回りについて、市場関係者の間からは「マイナスが定着することはないだろう」(野村証券の松沢中氏)との見方も広がっている。
一方、9日の東京市場では、世界経済の先行きに対する懸念の高まりを背景に投資家がリスクを回避する姿勢を強めたことで、急激な円高と株安も進んだ。
外国為替市場の円相場は一時1ドル=114円台前半と前日夕方に比べ3円程度上昇。麻生太郎財務相は9日の閣議後会見で、急速な円高ドル安の進行に関し「足元の市場で荒い動きが見られる。為替市場を注視したい」と警戒感を示した。