【ワシントン=小雲規生】米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は10日、下院金融サービス委員会での公聴会で、世界的な金融市場の混乱が米国経済の成長を下押しすることに懸念を示した。今後の金融政策については、適切な政策金利の水準を「定期的に再評価する」と述べ、追加利上げのペースを減速させる可能性を示唆した。
FRBは昨年12月に9年半ぶりの利上げに踏み切った際、年内の利上げが4回程度になるとの見通しを示していた。しかし、利上げ開始以降、世界経済の先行き不安が拡大し、今年に入り、日米欧中で株価下落などの混乱が起きている。
イエレン氏は「最近の米国の金融市場は成長を後押しする度合いが低くなっている」と述べ、株価の下落や円、ユーロを除く主要通貨に対するドル高、リスクの高い債務者の借り入れコストが上がっていることなどを問題視した。