ソウルの繁華街、南大門市場。訪れる中国人観光客は増えるか【拡大】
中国人客を呼び込むためには、キム・ギョンスク氏が指摘するように、安値の観光ツアーやショッピング主体のツアーからの脱却が急がれる。
そんな中、中国の電子商取引(EC)最大手、アリババ(阿里巴巴)グループが助け舟を出した。朝鮮日報によれば、傘下のインターネット旅行会社、アリトリップ(阿里旅行)が、韓国旅行業界最大手のハナツアーと提携する形で中国人客に韓国の観光商品を販売するというのだ。
ソウルで行われた記者懇談会の場でアリトリップの段冬東副社長は、中国人客の旅行先が韓国から日本にシフトしているのを受け、「アリババの顧客情報を活用し、オーダーメード型の旅行商品を推薦するビッグデータマーケティングなどでハナツアーを支援していく」と説明したという。
にわかにタッグを組んだ中国と韓国。この「対日包囲網」の行く末が注目される。