連休明け16日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、原油価格の下げ止まり期待などで大幅続伸し、前週末比222.57ドル高の1万6196.41ドルで取引を終えた。1週間ぶりに終値で節目の1万6000ドルを回復した。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も続伸し、98.45ポイント高の4435.96と、終値で約2週間ぶりの高値となった。
サウジアラビアとロシアなど一部の有力産油国が1月の生産量を維持することで暫定合意。供給過剰感がやや和らいだことが好感された。市場心理が改善したことで、最近の下落で割安感が出ていたハイテク関連などが買われた。
15日に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3月の追加緩和を強く示唆したことも材料視された。市場では「欧州の金融機関の経営に対する警戒感が和らいだ」(アナリスト)とされ、金融株が買い戻されて相場を押し上げた。(共同)