日米欧の主要企業(金融を含む)の2016年1~3月期の最終利益が前年同期比で1.3%、4.9%、11.0%それぞれ減少する見通しとなったことが大手情報会社の推計で19日、分かった。四半期ベースで軒並み減益となるのは15年7~9月期以来。日米勢は3四半期連続で減益となる。中国の景気変調に伴う世界経済の減速と原油安が要因。業績の鈍化傾向が世界的に強まってきた。
日本勢が3四半期以上続けて減益となるのは、東日本大震災が起きた11年の10~12月期以来。主要市場の中国を中心に需要が減り輸出や現地の販売不振が続くとみられる。業種別では鉄鋼や非鉄、電機がさえない。
日本勢は15年4~6月期に36.9%の増益を確保したが、7~9月期は4.8%の減益となり、10~12月期は9.3%の減益に沈んだ。年明け以降の円高で輸出関連企業の採算が悪化しかねず「収益状況は楽観できない」(みずほ証券リサーチ&コンサルティング)との声が上がっている。
米国勢が3四半期以上続けて減益となるのは、リーマン・ショックの影響を受けた09年7~9月期以来。エネルギーや素材関連企業が主に足を引っ張る。建設機械大手キャタピラーのオバーヘルマン最高経営責任者は「16年中の収益改善は見込みにくい」としている。
欧州勢は15年7~9月期に4.7%の減益となったが、10~12月期に32.2%の増益を確保したもよう。米トムソン・ロイターは「前年同期に一部の大手金融機関が大幅減益となった反動が出た特殊事情があり、金融分野を除けば3.4%の減益になる」としている。
日本勢はみずほ証券リサーチ社が東京証券取引所1部上場の1385社を対象に、米欧勢はトムソン社が米主要500社と欧州主要600社を対象に、それぞれ算出した。(共同)