【飛び立つミャンマー】高橋昭雄・東大教授の農村見聞録(34) (2/3ページ)

2016.2.26 05:00

タイとミャンマーの国境を流れるムーイ(タウンジン)川を渡るボート。対岸はタイのメーソット(1月、ミャワディ側から筆者撮影)

タイとミャンマーの国境を流れるムーイ(タウンジン)川を渡るボート。対岸はタイのメーソット(1月、ミャワディ側から筆者撮影)【拡大】

 ここからミャワディまでの46キロはタイの建設会社が請け負った、幅員10メートルの新道路で、40分ほどで完走してしまった。同乗していたカレン人の友人は「この2つの道を見ただろ。ミャンマー人の会社に請け負わせると、技術がないうえに、材料費を削って、請負代金で私腹を肥やすので、いい道路ができない。外国企業が一番だが、ミャンマーの会社に請け負わせる場合は、少なくとも外国人のスーパーバイザーを付けるべきだ」と、自国民だけではインフラの整備がおぼつかないミャンマーの現状を嘆いた。

 タイ・ミャンマー友好橋のミャワディ側の出入国管理所には、タイ側に向かうミャンマー人たちで長い列ができていた。パスポートがなくても、2000チャット(約180円)で、その日の午後8時半までが有効期限の1日分のビザを取得できる。タイ側でまた20バーツ(約60円)を支払う。車だと1台につき3万チャットとのことであった。

 ところが橋の両側を眺めてみると、乗客を満載したボートが両岸を行き交っている。往復の運賃は20バーツとのことである。もちろんビザなどないので、こちらのほうが割安である。

 船着き場の一つに降りていって、乗客にインタビューしてみた。乗船の目的は多くがタイ側での買い物であったが、他に病院、工場、学校などに行くという人もいた。彼らが対岸で行動できる範囲は、市場の周り一帯の狭い範囲に限られているが、大きな荷物を持って乗船してくる人もいる。どうも禁を破ってバンコクを目指す人らしい。捕まれば10万バーツが必要と言われている。

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