春節期間だけでなく今年に入ってからも、大勢の中国人旅行者がショッピングに観光にと日本を訪れている。中国経済の減速傾向、中国株式市場の暴落、さらには元高修正などの影響により、訪日中国人の数と「爆買い」が急減するのではないかと心配された。さすがに高額商品のまとめ買いなどは減ったようだが、日用品中心にまだまだ彼らのショッピングへの情熱は続いているようだ。
中国人の春節期間中の海外旅行先ナンバーワンだったタイは、年間を通じても根強い人気を誇る。風光明媚(めいび)な環境などに人気があるようで、15年には前年比7割増の800万人ほどが訪れている。逆にこれまで上位だった香港は458万人で3%、台湾は418万人で4.9%の伸びにとどまり、韓国は598万人で2.3%の減少となっている。伸びが低調となったのは、買い物目当てのリピーター旅行客が減少したのも要因の一つではないか。