「爆買い」という言葉が表すように、中国人旅行者の訪日目的には買い物が重要な位置をしめている。ただ中国人の消費行動の変化は早いのが特徴である。
また為替レートの変動や中国側の制度変更一つで、環境が一変してしまう可能性もある。その例としてこれまで無制限だった銀聯カード(デビットカード)の海外での利用限度額が、1口座当たり年間10万元(180万円弱)に急遽(きゅうきょ)制限された。日中両国には、政治的な問題も常につきまとう。中国人旅行者の消費に過度に依存しない、バランスの取れた観光戦略が必要ではないだろうか。
◇
【プロフィル】森山博之
もりやま・ひろゆき 早大卒。旭化成広報室、同社北京事務所長(2007年7月~13年3月)などを経て、14年より旭リサーチセンター、遼寧中旭智業有限公司主幹研究員、57歳。大阪府出身。