岩手県八幡平市の梶本牧場で搾乳する梶本希さんの妻、美香さん【拡大】
内橋事務局長は「先行き不透明な中で規模を拡大しようとしても、牧場の人手不足は深刻。搾乳ロボットの導入や、飼料作物生産の外注化など、労働負荷の軽減も重要」と指摘。国も飼料作物の協業生産や搾乳ロボット導入などを補助するために地域ぐるみで酪農家の収益性を向上させる取り組みを支援する。
こうした中、意欲的に牧場経営する若手酪農家も多い。岩手県で乳牛六十数頭の牧場を経営する梶本希さん(34)は「飼料生産は外注し、酪農ヘルパーも利用している。そうすることで空いた時間で始めたアイスクリームやジェラートの製造を行っている」と話す。
梶本さん自身、かつて酪農ヘルパーだった。JA新いわてなどの協力を得て25歳のときに10頭から牧場経営を始めた経験を持つ。「良い牛から良い生乳を搾り、良い乳製品を作れば価格が高くても消費者は購入してくれる。これからはそんな時代になると考えている」と話す。