【原油安と世界】日本、イラク権益を拡大へ 「日の丸油田」市況が逆風 (3/5ページ)

2016.3.19 05:00

 資金力や技術力で勝る国際石油資本(メジャー)に対抗し、日本企業が国際的な資源獲得競争を勝ち抜くためには、政府の支援が不可欠だ。

 原油価格の下落は、産油国との関係強化や資金支援など、資源外交にプラスに働く。だが、それは市況に左右される一時的なものにすぎない。

 恒常的な日本の競争力につなげるためには、油田の権益獲得拡大や輸入先の多角化が急務だ。

 2月2日、自民党本部で開かれた資源・エネルギー戦略調査会の資源戦略委員会。出席した議員の一人は「原油価格の下落は、日本にとって神風だ」と強調した。エネルギーの大半を輸入に頼り、日量約450万バレルの原油を消費する日本にとって、原油安はおおむね利益となる。

 原油輸入額が前年比で4割以上減少した結果、15年の貿易赤字は前年比約10兆円縮小した。油田権益の確保などに関しても「今後、財政難に陥った産油国が権益を安値で放出する可能性がある」(大手商社幹部)との声が少なくない。

 だが、日本の資源戦略にとって大きなデメリットがある。原油安により、資源開発にあたる企業の多くで業績が悪化し、権益獲得に向けた投資の動きが鈍りつつあるのだ。

 16年3月期の決算で国際石油開発帝石は前期比で33%減、石油資源開発は82%減と、それぞれ最終減益を見込む。

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