先月末、中国・上海で行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、事前に噂されていた政策協調による人民元切り下げは行われず、当たり障りのない声明が発表されて終了した。その中で「金融政策だけではバランスの取れた成長をもたらすことはできない」として、今後は各国の財政出動が期待されるとともに、「通貨の競争的切り下げ回避」が確認された。これはサプライズを持って導入された日本銀行によるマイナス金利導入を意識してのコメントであったろう。
今後の円安が想定しにくい中で、東京市場はどのような展開になるのだろうか、米国株式市場(S&P500)とドル円相場の2つの説明変数を使って、日経平均株価の水準を重回帰分析してみた。分かりやすく書くと、S&P500指数とドル円を使って日経平均の水準を推定する計算式を作ってみた。株式市場関係者は、朝起きると、主にニューヨーク株式市場の結果とドル円をチェックして、その日の東京市場の動きを占う。もちろん原油価格や金価格、また上海市場の動向なども重要だが、こうした式は予想する項目が少ないほど使いやすい。