一般会計の歳出総額が過去最大の96兆7218億円に上る2016年度予算は、29日夕の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。夏の参院選を控え、子育て世代や地方に配慮したのが特徴。中国の海洋進出を念頭に離島防衛を強化するため、防衛費は初めて5兆円台となった。
社会保障費は31兆9738億円を計上。政権が掲げる「1億総活躍社会」関連に約2兆4000億円を用意し、幼児教育の無償化拡大や、保育の受け皿を50万人分確保する目標などに振り向けた。
防衛費は1.5%増の5兆541億円。政府開発援助(ODA)は17年ぶりの増額とした。人口減少対策に取り組む自治体向けとして、新型交付金1000億円を盛り込んだ。
地方税収が伸び、自治体に配る地方交付税は1.6%減の15兆2811億円。税収は57兆6040億円を見込み、新規国債発行額は34兆4320億円とした。
安倍晋三首相は同日、16年度予算成立を受けて官邸で記者会見。新たな経済対策の策定に関し、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)での議論を踏まえ検討する考えを表明した。「議長国として責任を果たす。持続的で力強い成長を実現するため、どう貢献していくか議論を尽くし見極めたい」と述べた。