リニア新幹線なしでは関西は飛躍できない? 東京頼み脱却へ発想の転換 (3/4ページ)

 大阪(伊丹)空港の約14万回と合わせると30万回程度となっている。それでも、40万回を超える北京首都空港など海外の主要空港には差をつけられている。裏を返せば、アジアの空港との比較で関空の伸びしろは大きいのだ。

 格安航空会社(LCC)の就航が相次ぐ関空は、首都圏の空港と比べて飛行時間で1時間分ほど西にある強みを生かせる。座席が比較的狭いLCCの標準的な飛行時間は4時間程度までといわれるなか、成田空港は飛行4時間の地点は北京や台湾までとなる。これに対し関空は1時間のアドバンテージで香港やマニラなどの都市まで就航地点を広げることができ、より広い範囲のアジアからインバウンドを呼び込むことができる。

 一方、広瀬氏は、複数の地方都市が存在感を示している米国の事例に注目。IT産業の集積地であるシリコンバレーにあるサンノゼや航空宇宙産業が盛んなヒューストンといった地方都市の平均所得水準が米国最大の都市、ニューヨークを上回っているとして「次世代産業を育ててきた都市の成長が著しい」と分析している。

ひるがえって、日本では「東京が一番」という構図の中で…