世界が注目する人民元。中国は基軸通貨としての地位を確立しようとしている(ロイター)【拡大】
企業を丸ごと買収
この問題は、世界各国で起きている中国資本による企業や不動産の「爆買い」とも深く関係している。
中国の景気減速が、資本逃避につながり、各国での直接投資として流入。人民元安と外貨準備高の目減りが、通貨不安をあおり、さらに流出を加速させている可能性があるからだ。
「(中国の)国内企業や個人投資家は、かつてないほど合法的に海外に資金を移せるようになった。彼らは不動産や外国株・債券などを買える。外国企業を丸ごと買収することさえ可能だ…」。ロイター通信は今年1月、資産運用会社のトップらの話をこう伝え、中国からの資本流出が加速している状況を報じた。
中国企業の「爆買い」は、勢いを増している。
中国系企業参画、買収合戦で値上がり
最近では、米ホテル大手マリオット・インターナショナルと中国の保険会社、安邦保険集団が率いる企業集団が競うホテルの買収合戦が世界の注目を集めている。