世界が注目する人民元。中国は基軸通貨としての地位を確立しようとしている(ロイター)【拡大】
いずれ金融政策は大転換?
調査会社のディールロジックによると、中国企業による米国企業の買収金額は390億ドルに上り、過去最高だった2015年の170億ドルを上回っているという。米ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。米当局は、中国企業を中心とした新興国からの過度な直接投資を警戒しているが、それでも、企業の「爆買い」を押しとどめ切れていない。
中国マネーの大きな流出は当面、止まらないとみられる。人民元の国際化は中国の念願であり、海外企業の買収は中国にとっても戦略的価値を持ち、中国当局がある程度容認しているためだ。
ただ、ロイター通信は2月「遠くない将来に人民元の切り下げか、資本統制への逆戻りを強いられるとの見方が一部で浮上している」と資本流出に警鐘を鳴らした。外貨準備高の減少にどこかで歯止めをかけなければ、いずれは金融市場を大混乱に陥れる。世界は中国の金融政策に振り回されるのか。