一時1万6000円を割り込んだ日経平均株価を示すモニター=5日午前、東京・東新橋【拡大】
5日の外国為替市場では原油安などで投資家がリスク回避姿勢を強めたことで円相場が一時1ドル=110円台前半まで急伸し、日銀が追加金融緩和を決めた平成26年10月31日以来約1年5カ月ぶりの円高ドル安水準となった。急速な円高を嫌気し、東京株式市場の日経平均株価は6営業日続落。終値は前日比390円45銭安の1万5732円82銭と1万6000円を割り込み今年2月12日以来約2カ月ぶりの安値水準に沈んだ。
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5日の外国為替市場では一時1ドル=110円の大台割れ目前まで円高ドル安が進んだ。背景には、米国の早期追加利上げ観測の後退や原油先物相場の下落、投機筋の動きなど複合的な要因がある。市場関係者の間では、もし1ドル=110円を割り込めば、次は1ドル=105~106円近辺まで円高ドル安が進むとの見方も出ている。
■「イエレン発言」で円高
根強い円高基調のきっかけの一つは、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が3月29日の講演で「金融政策の正常化は用心深く進めるのが適切だ」と述べ、追加利上げに慎重な姿勢を示したことだ。