たくさんの荷物を手に東京・銀座の街を歩く中国人観光客【拡大】
かつては、成田空港に降り立ち、バスで富士山などの名所をめぐり、大阪の家電量販店での爆買いで締めくくる弾丸ツアーが象徴した中国人の訪日旅行。しかし今、そんなイメージも大きく変わろうとしている。
富裕中国人にビザ緩和
大きな理由は個人旅行者が増えたことだ。
日本は昨年1月からビザの発給条件を緩和。一定の経済力(年収50万元程度)を持つ者には、有効期間5年のマルチビザを発給されるようになった。
また3年のマルチビザは、過去3年以内に日本への短期の渡航歴があり、年収が10万元以上ある中国人とその家族。3年以内に渡航経験がなくても、年収が20万元以上あれば申請できる。
つまり中間所得層以上の金持ち中国人リピーターを優遇する措置をとっているわけだ。
リピーター対象は高学歴
こうしたビザ緩和で、日本に来る中国人の人物像はどんなものなのか。
旅行大手のJTBは3月、「1年以内に日本への観光旅行を希望する中国人」を対象にした調査を公表した。