浙江省温州市中心部の広場で、マンション群を背に太極拳をする人々。中国国内でも早くから不動産業が発展した同市では、一足先に土地使用権切れの問題が起こっている(中国新聞社)【拡大】
中国の多くの都市で住宅価格が高騰し、中古住宅の人気が高まる中、浙江省温州市では、中古住宅の売買が成立しながらも、土地使用権の期限が切れているため名義変更の手続きができない事態が発生している。中国中央人民ラジオ局第1放送「中国の声」の報道番組「新聞縦横」が伝えた。
◆国の規定は70年
温州市に住む王さんは今年3月、1990年代に建てられた分譲住宅を購入。銀行の関連口座に60万元(約1027万円)余りを振り込んだ後、不動産の名義変更手続きを行おうとしたところ、元オーナーの土地使用権が今年3月4日で切れていたことが発覚した。現在は、住宅の名義変更は完了しているものの、土地使用権証書に「土地使用権はなし」と記載されているという。
この取引を仲介した不動産仲介会社のエリアマネジャー、張傑氏は「仲介業に6年ほど携わってきたが、こうした状況は初めて。住宅の土地使用期間は70年だと思っていたので、誰も(使用期限に)注意をはらってこなかった」と驚きを隠せない。
他にも同様の事態が発生しており、住宅を買い替えたくても売却できない所有者もいる。