高額すぎる…500ユーロ紙幣の廃止決定 犯罪対策で欧州中銀、2018年末に発行停止

2016.5.5 12:44

500ユーロ紙幣=3月、ウィーン(ロイター=共同)

500ユーロ紙幣=3月、ウィーン(ロイター=共同)【拡大】

 欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、500ユーロ(約6万1千円)紙幣の廃止を決めた。マネーロンダリング(資金洗浄)に悪用されているとの懸念が高まっており、テロや犯罪の資金源を絶つのが狙いだ。

 2018年末で発行を停止する。その後も無期限で法定通貨として使用でき、ほかの紙幣や硬貨との交換が可能。100ユーロと200ユーロはデザインを刷新するという。

 500ユーロ紙幣は、日本の1万円札や米国の100ドル(約1万700円)紙幣と比べて高額すぎるとの声が出ていた。ユーロ圏では200ユーロが最も高額な紙幣となる。

 ユーロ圏ではないスイスで、千スイスフラン(約11万2千円)紙幣が流通。欧米メディアによると、スイス金融当局は今のところ廃止する予定はないとしている。

 ユーロ圏では現金志向が強いドイツで廃止に否定的な意見が強かったものの、ECBは犯罪防止を理由に押し切った。(共同)

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