国家基本政策委員会合同審査会で討論するおおさか維新の会・片山虎之助氏(左)と安倍晋三首相=18日午後、国会・衆院第1委員室(山崎冬紘撮影)【拡大】
「もう一つは地方自治の充実だ。地方創生もいい。特別交付金もいい。地方は確実に衰退している。若い人がいなくなって、耕作放棄地が増えて元気がない。東京に何でも集まっているからだ。ここでものが決まりすぎる。何でもここにある。これをばらさないといけない。思い切った地方分権というか、地方に立法権、課税自主権を与える。ぜひそれをやっていただきたい。あと憲法裁判所があれば、今のような安保法制の議論はなくなる。そこはきっちり判断すればいい。今9条改正するのは早すぎる。やるべきではない。緊急事態条項も熊本を見ても大丈夫なんだから。ご発言をたまわります」
安倍首相「たくさんご質問いただいたが、党首討論のありかたについては、まさに国会で議論をいただきたいと思うが、日本では予算委員会に私が出席して、今回も100時間近く、以上答弁をしているし、ほかの委員会にも出るが、他の国ではだいたい首相が委員会に出て個別について答弁するということは少ない。米国でもそうだが、その中において党首討論というものが導入された。日本は両方あるものだから、片山さんが指摘されたようなことになったのだろう」
「消費税については、われわれも適切に判断していきたいと思っている。憲法については21世紀にふさわしい日本のあり方について、御党が勇気を持って考え方を示していることについては敬意を表したいと思う。われわれは示しをしている憲法草案の中からこれを何が何でもということは申し上げたことはないのであり、私たちの考えはそうですよということを示ししている中で、では憲法審査会で議論する、その中で、では今これが必要ですねと収斂していけば、でも自民党の出している草案、このままであれば賛成できないということであれば、私たちも柔軟に対応していきたいと考えている」
「憲法裁判所、あるいは教育の無償化等についてもご提案いただいた。そういうことについても、しっかりと建設的に審査会で党と党が案を持ち合って議論が収斂していくことを期待したいと思う。また片山委員もこれからも元気で頑張っていただきたいと思う」
=おわり