
問題となった洗剤CMの2つのシーン(AP)【拡大】
中国の洗剤会社が自社の洗剤で洗った黒人がアジア人に変身する映像を含むコマーシャルを流したところ、欧米メディアの報道を受けて国外で反発が拡大、会社側は謝罪声明を出し放映を中止した。声明は一方で「世論が誇張した」ことが騒ぎの原因との見解も表明、人種差別問題に対する中国社会の鈍さが浮き彫りになった。
中国外務省の華春瑩副報道局長は30日の定例記者会見で「個別の企業の不適当な行為と理解している。中国(政府)はあらゆる人種差別の解消に積極的に関わっている」と述べた。
コマーシャルは、女性がペンキで顔を汚した黒人男性の口に同社の洗剤を入れて洗濯機で洗うと、白い肌のアジア人男性が出現し女性が喜ぶという内容。中国では3月から放映されていたが、特に関心を呼ぶことはなかったという。
共産党機関紙、人民日報系の環球時報は30日の社説で「人種差別問題で、中国人にデリケートさが欠けているのは事実」と指摘。その上で、その原因は「中国が昔から人種を明確に区別してこなかったためだ」と主張し「人種差別という罪悪に直面してきた西側」との違いを考慮せずに「中国を過度に批判」するのは「間違いだ」と反発した。(共同)