中国とは異なる地域として、香港も承認される予定だ。ただ、台湾は、中国財政省を通じて加盟申請する必要があるとする中国に反発し、「中国の一部としての扱いならば尊厳を損なう」として参加を断念しており、自国だけの政治的な主張を、国際金融機関に持ち込んだ中国に批判が集まっている。
AIIB参加に日米両国はなお否定的。だが、中国の元財政次官でADB副総裁も務めた経験をもつ金総裁は「近く日本人をAIIBの幹部に任命する予定だ」とも発言した。既にAIIB事務局幹部に米国人も採用しており、日米の切り崩しを狙っている。
先月開催された主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、AIIBに参加している英独仏などが、対中圧力で日米と共同歩調に転じたことに中国は反発を強めている。一方、9月に浙江省杭州で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の舞台で、中国は議長国として、先進7カ国(G7)を牽制しながら、AIIBの豊富な資金供給で新興国を引きつける演出を行うものとみられる。(上海 河崎真澄)