中国紙によると、鋼材の市況が上向いたため、休眠中の工場が相次ぎ操業再開しているという。複雑に権益がからみあう地元の鉄鋼メーカーを閉鎖されたくない地方政府の幹部らが、あの手この手で中央政府の意向に反し、赤字ゾンビ工場維持の道を探している。
中国の鉄鋼過剰生産にいらだつ米国は5月、国際貿易委員会(ITC)が中国メーカー40社の工場や価格に不公正な点がないか、調査を始めた。ほかにも構造調整の遅れが中国経済の失速につながると懸念する有力格付け機関が、相次いで厳しい目を向けている。
ムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズは中国の信用格付けの見通しを「安定的」から格下げの可能性もある「弱含み」にそれぞれ引き下げて、対中警戒感をあらわにした。(上海 河崎真澄)