中国国家統計局は9日、5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で2・0%上昇したと発表した。上昇率は4月と比べて0・3ポイント縮小した。市場予想の2・2%も下回った。
上昇率が縮小するのは3カ月ぶり。個人消費は力強さを欠き、物価上昇率は2016年の政府目標である3・0%を下回る状態が続いている。
豚肉が33・6%、生鮮野菜が6・4%それぞれ値上がりした一方、果物は7・6%、交通・通信費は2・6%それぞれ下落した。 同時に発表した5月の工業品卸売物価指数(PPI)は2・8%下落した。景気減速や供給過剰を背景に51カ月連続で前年同月水準を下回ったものの、下落率は前月より0・6ポイント縮小した。石油・天然ガス採掘や石油加工などが下落した。(共同)