【中独首脳会談】メルケル氏、貿易摩擦で不満表明 習近平氏は南シナ海問題で牽制 蜜月関係にすき間風

2016.6.13 23:18

13日、中国・北京の人民大会堂で会談する李克強首相(右)とメルケル独首相(AP)

13日、中国・北京の人民大会堂で会談する李克強首相(右)とメルケル独首相(AP)【拡大】

 【北京=西見由章】中国の李克強首相は13日、ドイツのメルケル首相と北京の人民大会堂で会談した。会談でメルケル氏は、中国製鉄鋼のダンピング(不当廉売)や中国市場への参入障壁をめぐって不満を表明。ロイター通信によると、李首相は会談後の共同記者会見で、中国への反ダンピング措置を牽制(けんせい)しつつ「中国は(欧州との)貿易戦争は望んでいない」と述べ、貿易摩擦のエスカレートは望まない姿勢を強調した。

 メルケル氏は同日、習近平国家主席とも会談。習氏は「お互いの核心的利益と関心に配慮し、中独関係が正常な発展の道からそれないようにしなければならない」と述べ、南シナ海問題などへの介入を牽制した。

 ドイツはこれまで自動車や生産機械などの輸出先として中国の高度成長の恩恵を最も受けてきた欧州国だが、経済減速で対中輸出の伸びが頭打ちになるなど蜜月だった両国関係にすき間風が吹き始めている。

 メルケル氏は「ドイツの投資市場は開かれており、同様の対応を中国側にも期待する」と述べ、外国企業への公平な取り扱いを求めた。ただ実際はドイツ国内では、中国企業によるドイツ企業の買収を含めた製造業分野への投資が急拡大し、先端技術の流出を懸念する声が広がっている。

 さらに独メディアは、ドイツ側がサイバー攻撃による産業スパイ行為を相互に禁じる協定の締結を働きかけているとも伝えた。

 一方、中国側は南シナ海問題で日米が対中包囲網を敷く中、孤立回避へドイツとの良好な関係は維持したいところだ。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は13日の社説で、「ドイツのオピニオンリーダーたちが、他の欧米諸国よりも大きな度量を持ち、中独協力の勢いを阻害しないことを希望する」と迫った。

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