中国では、ミドルレンジ・ローエンドクラスの手軽な価格の中小型プレジャーボートが次第に市場の主流になりつつある。
福建省厦門(アモイ)市のあるプレジャーボートを扱う会社では、レンタル部門の売上高が2倍に成長した。中産階級向けの中小型プレジャーボートの販売数も、これまでの年間10艘足らずから2015年には月3艘以上に増加している。
福建省平潭県で先月下旬に開催された「第1回平潭海洋レジャースポーツ博覧会」では、マリンスポーツやアウトドアスポーツをテーマに、海釣りやダイビング、ヨット、サーフィン、水上スキー、サイクリングなどのスポーツ用品が勢ぞろいした。
このうちプレジャーボートは多くが大衆路線の中小型で、価格は数万~数十万元(1元は約16円)、釣り船やモーターボート、スピードボートなどのレジャー用が中心だった。
福建省福州市にある中低価格帯専門でボートの生産や販売、サービスを行っている会社では、ここ数年、実用的で機能的な釣り船やスピードボート、小型ヨットの販売が徐々に伸びている。同社の林永学総経理はその原因について「福建省には川や海、貯水池などが多く、プレジャーボート産業が成長するための自然環境が整っている。また人々の消費水準の向上や価値観の変化で、一般の人でも購入できる中低価格帯のボートが市場の主流になっている」と説明した。