金に投資マネー流入 米大統領選、利上げ…世界経済波乱含み (2/2ページ)

金のネックレスが並ぶバンコクの宝飾店。世界経済の不確実性が高まり、金に投資マネーが流入している(ロイター)
金のネックレスが並ぶバンコクの宝飾店。世界経済の不確実性が高まり、金に投資マネーが流入している(ロイター)【拡大】

 米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ動向も重要な手がかりだ。金価格は利上げが近づくと下がり、利上げが遠のくと上がる傾向がある。アレクサンダー氏は「FRBは英国の欧州連合(EU)離脱決定の影響を見極めるため、次の利上げは年末近くになる」と予測する。

 金以外の貴金属では、プラチナの市況も注目される。同社のプラチナの国際価格見通しは16年平均が1オンス=1057ドル、17年は1235ドル、18年は1350ドルと、金同様に上昇を見込む。

 プラチナ相場を左右するのは、自動車の排ガス規制問題だ。世界のプラチナ需要の4割強は、ディーゼル車などの排ガスを浄化する触媒に使われている。同社のローナ・オコーネル氏は「独フォルクスワーゲンの排ガス不正の影響で、欧州では今後、自動車触媒へのプラチナの充填(じゅうてん)量が増えてくる」と予測している。