【イタリア中部地震】相次ぐ余震、救出作業は時間との闘い バカンス滞在者、脆弱な耐震対策で犠牲拡大 (1/2ページ)

 イタリア中部地震の被災地では発生から2日目の25日も、救急隊員らが生存者らの捜索に全力を挙げた。夏のバカンスシーズンで地元住民だけでなく、多くの観光客らが訪れていたといい、犠牲者がさらに膨れる可能性が懸念されている。救出作業は時間との闘いの様相も呈している。

 大きな被害を受け、歴史的な町としても知られる中部ラツィオ州アマトリーチェ。その一角の集落では25日、半壊するなどした家屋が無残な姿をさらしていた。脇の広場では当局者らが多くのテントの設営にいそしみ、被災者らは時間をもてあますようにベンチに座り込んでいた。

 「急いで逃げたのでベルトをしていないんだ」。そう語る高齢の男性はズボンを腰でとめるひもを指しながら、地震発生時を振り返った。90歳の母を避難させるのに一杯で、何も持たずに逃げた。「やっと許可が出た」。男性はこの日、担当者の付き添いの下、財布を探すために家に入った。

 アマトリーチェ中心地などでは25日も捜索が継続された。だが、余震は引き続き何度も発生。周辺では落石も発生し、道路が封鎖されもした。中心部では警戒も強化された。

 日本と同様、イタリアも地震が多い。2009年にも大きな地震が起き、最大被災地のラクイラなどで309人が犠牲になった。一方で歴史的建築物が多いにもかかわらず、地震対策の遅れが指摘される。アマトリーチェでも築数百年とおぼしき建築物が目につく。