一方、日本では、物価上昇率2%を目指す日銀の金融緩和が続く。日銀は9月の金融政策決定会合で、これまでの金融緩和を総括的に検証する。
市場では、限界が近づく国債買い入れ(現在は年80兆円)を70兆~90兆円などと柔軟化する代わりに、マイナス金利を深掘りする政策変更案が噂されている。「緩和縮小(テーパリング)ではなく、あくまでも2%早期実現のための追加緩和」と言い張ることができるからだ。
日銀の黒田東彦総裁は8月下旬、ジャクソンホールでの講演で「(マイナス金利の下限までには)まだかなりの距離がある」と説明し、必要に応じて深掘りする考えを強くにじませた。日銀会合と米国の連邦公開市場委員会(FOMC)はそろって20~21日に開かれるが、日米の時差の関係から、FOMCの約半日前には日銀会合の結果が公表される。
追加緩和と追加利上げが重なれば、“相乗効果”で一気に円安ドル高が進みそうだ。しかし、追加利上げが見通せなくなれば日銀が追加緩和しても再び1ドル=100円割れの円高に見舞われる恐れもある。(藤原章裕)