
前週末26日までの対ドル円相場の推移【拡大】
29日の東京外国為替市場は、対ドル円相場で102円台前半の円安ドル高となっている。今月12日以来半月ぶり。これを好感し、同日の東京株式市場は大幅反発している。日経平均株価の午前終値は、前週末比366円81銭高の1万6727円52銭。
前週末26日に、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で利上げに意欲を示すなどで、早期利上げ観測が強まった。これを受けて前週末の円相場は101円後半へと下落していた。
さらに日銀の黒田東彦総裁が27日に米国で行った講演で、マイナス金利政策の深掘りの可能性を示したことで、円売りドル買いが加速。29日は朝方から円安ドル高が進んだ。
朝方は102円をはさむような展開だったが、午前10時半すぎからは102円台とし、11時半すぎには102円20銭台まで円安ドル高となった。
この円安を好感し、日経平均株価は寄り付き後に上げ幅を350円超に拡大して1万6700円台を回復。その後は小動きを続けた。
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は、前週末比27.03ポイント高の1314.93。東証1部銘柄の騰落は、77%の1515が値上がり、18%の362が値下がりしている。